突然だけど、DAWを乗り換えたい…
私は長いことcakewalk→Sonarを使ってて操作性に慣れてしまっており、
とくに不満もないままSonar4を使い続けていました。
しかし、時代がソフトシンセに移行し更に64Bit化が進んできた現在ではそうも言ってられないワケで、
QLSOやSampleTankも64bitアプリになり、32BitDAWでは太刀打ち出来なくなってきました。
ちなみに、Sonarの系譜では64Bit化したSonarXシリーズがありますが、大幅に変わった操作性に馴染めずXを買った後もSonar4を使い続けるという腑抜け具合。
QLSOやSampleTank使うときは頑張ってSonarXつかいましたが…。
ちなみに、若干マカーでもあるので、Logic9を買ったりしていますが、
これまた操作に慣れない&すぐクラッシュするなんかで使ってないです。
とまあそんな迷走状態のまま5年近く経ってるんですけど、
「Studio One シリーズ」がCooooolだという話を見かけたので、
フリー版の「Studio One 3 Prime」をちょっと試してみようと思います。
Studio One 3 Prime とは
Studio One はDTMにおけるDAWです。
Studio One 3.2 ソフトはリンク先参照
現在はv3まで出ており、いいかんじに熟成してきているという感じ。
中でも、フリー版の「Prime」が、完全にちゃんと曲が作れて実用上何も問題ないというソフトになっているそうな。
ただし、使えるシンセは内蔵サンプラーのPresence XTと付属の1.5GBのサンプルのみで、VST音源などは上位グレードで使える。
Studio One 3 の打ち込みのすごい所。
なにより打ち込みがとても楽です。
私は基本的にマウスオンリー入力しかしないんですけど、この点において便利な機能が非常にたくさんあります。
StudioOneだけじゃなくて他のDAWでもあると思うけど、
とりあえずSonarでは見かけなかった機能を紹介。
“D”で音の複製
ゲーム系に限らず、同じようなリズム、パターン、フレーズを繰り返すことって多々あると思います。
そんな時に、選択して”D(複製)”をたたくとその次のフレームにコピーされます。
選択は何でもよくて、ノート1つでも個別選択した複数のノートでも、なんでも。
特に、ベースやドラムの打ち込みで力を発揮します。
カーソルキーでノートのキー移動
選択したノートのキーを移動させたい場合に、マウスではなくキーボードの↑↓カーソルキーで移動できます。
ちなみに←→は選択対象ノートを変更します。
これがDキーでの複製と組み合わせると絶大な効果を発揮します。
Dで複製したノートは選択状態になっているので、カーソルキーでキーを移動し、更にDで複製…といった打ち込み方が可能です。
選択したノートの長さを絶対量で調整
選択したノートの長さ(デュレーション)を、マウスで変更する際、
通常は違った長さが含まれると、それぞれの長さの割合で変更が行なわれ、長いノートは沢山、短いノートは少しだけ長さが減ったりするが、
StudioOneでは絶対量で調整ができる。
つまり、長さが100でも1000でも一律10だけ短い音にしたいという編集が可能。
ちなみに、Shiftキーを押しながらマウスをドラッグするとクォンタイズを一時的に解除して調整が可能。
Velocityの波形打ち込み
通常Velocityは一定ではなく、例えばリズムなら後打ちは弱くとかするはず。
その際に昔は鉛筆ツールで手書きで書いてたりしたけど、波形ラインで線を引けばイッパツさ。
当然、Velocityだけでなく、色々なシーンで使える。
他にも使っていてコレはCoooooolだな-という機能がたくさんあります。
特に、選択したノートの操作系で便利な機能が多いです。
Studio One 3 Prime 付属音源のすごさ
付属音源、Presence XT、とてもとても好みな音を出してくれます。
なにやら懐かしい感じの音がしないかい。
近頃のサンプルサイズに物を言わせた主張の強い音ではなく、レトロな感じがしつつ個よりも集団を重んじる音。
そう、SFCの耳コピにぴったりの音である。
さっそく何曲か。
DQ6 SFC版「さすらいのテーマ」
とくに、ディレイとの相性がよく、SFC後期の頑張って残響を出しました感の音を出してくれる。
いろいろエフェクトをかけても、高音質で澄んだ音が出力されるのは時代の進化分ですね。
プラットフォームを問わない布陣
これはまあSonarとかLogicが特殊なだけですが、
StudioOneはWin/Macどちらでも動作します。
さらに、1ライセンスでWin/Mac問わず5台までインストールできるようです。
これを踏まえ、付属の内蔵音源を使うメリットとして、
プロジェクトデータを公開すれば誰でも同じ環境で再生できる、という事を可能にします。
つまり、はるか昔、.midでデータを公開し、88Proを所持している人なら同じ音で聞けていたあの頃みたいな感じ。
いくつかSongファイル公開しますので、試しに再生してみると良いかもです。
さいごに
というわけで、StudioOneは昔SCとかXGとかのMIDI音源で耳コピしてた人たちにも、わりとすぐに馴染めると思います。
JASRACが個人サイト潰しまくって地下に潜ってていざ復帰しようと思ったら
時代が3つくらい進んでて置いて行かれたアニキたちももう一度SFCの打ち込みをしようじゃないか!